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燃料集合体の構造
原子力発電も、燃料となる「ウラン」を与えなければ発電することはできません。ウラン燃料を原子炉の中へ入れたり、取り出したりする際に便利な形に加工した燃料要素の固まりを「燃料集合体」と呼びます。
燃料は、「燃料集合体」という形に加工・成型されて原子炉に装荷(原子炉に燃料を納めること)されます。燃料集合体は次のような過程を経てつくられます。

1.ペレット
燃料の原料は、焼き固められて、「ペレット」に加工されます。
2.燃料棒
ペレットは、ジルコニウム合金でつくられた燃料被覆管につめられます。これが燃料棒です。
3.燃料集合体
燃料棒を束ね、燃料集合体をつくります。燃料集合体の構造や大きさは、沸騰水型炉(BWR)と加圧水型炉(PWR)とで異なります。

・「沸騰水型炉(BWR=Boiling Water Reacter)の燃料集合体(図)」
原子炉に燃料集合体が装荷されたときには、「チャンネルボックス」と呼ばれるカバーがかぶせられ、十字型をした制御棒が燃料集合体4体の間に挿入されます。

・「加圧水型炉(PWR=Pressurized Water Reacter)図」
沸騰水型炉(BWR)の燃料集合体より大きく、燃料集合体の中に棒状の制御棒が挿入されます。

燃料集合体は、ウラン燃料(ペレット)が充てんされた燃料棒などでできています。冷却材(水)は、燃料棒間を通り抜ける際に核分裂による熱エネルギーを奪って蒸気(BWR)・高温水(PWR)となります。なお、ペレット1個でBWRでは1家庭の約8カ月分、PWRでは6~7ヶ月分の電気を作ることができます。